ざくろ(pomegranate)の語源は、フランス語のpomme garneteであり、これは“seeded apple”という意味です。 英語では、Chinese appleと呼ばれることもあります。また植物学名は“Punica Granatum”であり、これは“たくさん種が入ったリンゴ”という意味です。
ざくろの素朴な美しさは、古くから詩人、作家、画家、彫刻家達にインスピレーションを与えてきました。聖書やホメロスの作品にも、ざくろのことが書かれています。古代の神話には、神々がこのフルーツを好んだと述べられています。種がいっぱいのざくろは、中国、ギリシャ、ペルシャ、ローマ、そしてヘブライの伝承で、肥沃を象徴するものでした。またキリスト教美術では、ざくろは希望を、そしてユダヤ人の伝統では繁栄を象徴しています。
このフルーツの原産地は熱帯アジア地方ですが、地中海や中東全般にわたって栽培されてきました。そして、200年以上前にスペインの神父達が、カリフォルニアにざくろをもたらしたと、歴史が語っています。
ざくろは米国の南部でも生育していますが、その商業用生産はカリフォルニア州のサンホァキン・バレー地域のみで行われています。カリフォルニアで収穫されるざくろの内、約75%が米国内で販売され、残りは日本、台湾、香港、オーストラリア、シンガポール、そして中東の一部地域へ輸出されています。
カリフォルニア産ざくろのシーズンは、8月上旬に始まり、12月まで続きます。10月から11月にかけてが、収穫のピークとなります。
グラナダ種(Granada)、アーリー・フットヒル種(Early Foothill )、アーリー・ワンダフル種(Early Wonderful)、ワンダフル種(Wonderful)の順で収穫されます。ワンダフル種が主力品種で、収穫全体の約80%を占め、9月中旬から12月まで店頭に出回ります。
ざくろは灌木の木に実り、鮮やかな赤みがかったオレンジ色の花と光沢のある葉っぱが特徴です。
ざくろはシーズン中、8月上旬から11月中旬にかけて手で摘み取られ、出荷は12月末まで続きます。典型的なケースとしては、1エーカー当たり110本の木から、600?800箱(1箱当たり28ポンド、または12.7kg)分の実が収穫されます。
サイズは様々ですが、中位のざくろは大きなオレンジ大で、9オンス(255 g)程度です。
はちきれるように丸く、先が尖って広がった冠をつけています。
半透明で深紅色の果肉に約800の種が包まれています。この種を包む多肉質で、明るいガラス質の果肉部分は、仮種皮(aril)と呼ばれています。そしてこれらの種は、つやのある固い膜で区画分けされています。
甘く、わずかに酸味があります。
中位のざくろの可食部分は、約5.5オンス(156g)で、104カロリー、タンパク質1.5g、炭水化物26.4g、ビタミンC 9mg、カリウム399mgを含んでいます。
サイズの割に重量感があり、ひびや割れ目のないざくろを選んでください。果皮の赤色は、明るいものから深いものまであり、皮革のような外観です。
ざくろは、十分に熟し、食べ頃になったもののみが店頭に出回ります。
中位のざくろから、約3/4カップの種(実)がとれます。また、それから1/2カップのジュースをつくれます。
ざくろは美味しい果物としてだけでなく、鑑賞して楽しむ装飾品としても育てられています。ざくろの種(実)は、様々なオードブル、サラダ、一品料理、デザートに彩り、香り、触感を加えます。また、ざくろのジュースは、飲みものやデザートのすべてを引き立てます。
皮を剥かないざくろは、日陰の室温下で数日間は充分に保ちます。また、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すれば、3ヶ月間は賞味できます。取り出した種(実)は、冷蔵庫で3日間保ちます。種をトレー の上に一層にして並べ、それを密閉容器に入れて冷凍すれば、6ヶ月間保存できます。ジュースは、冷蔵で3日間、密閉容器に入れた冷凍で6ヶ月間保存できます。
ざくろの種(実)をラック上に一層に並べ、涼しい乾燥した場所に数週間放置して乾燥させます。